中空にするときの注意点
モデリングが完了したあと3Dプリント用に中空にするときに注意することを考えていきます。
3Dプリント用に中空にする目的
先に中空にする目的と必要性を以下に上げてみます。
- UVレジンの消費を減らして節約する
- 中空にして断面積を減らすことで光造形出力中にフィルムから剥がれやすくなる
- それにより出力品がベッドから外れるなどの事故が減り、出力が安定する
- 重量を減らすことができる
中空の強度設定
Anycubicのphotonで純正クリアグリーンのレジンを使った場合です。
結論を言うと1mm厚で大きい部品は中を格子状に埋めておけば問題ないでしょう。
- 中空の厚みを確保できない小さすぎる部品は中空にしなくて良いです
- 1mm厚でだいたい強度としては問題無いです
- 3mm~5mm厚だとカチカチで強度がありすぎてレジンがもったいないです
- 強度が心配な場合は中空部分を格子状に埋めた方が良いでしょう
- 68mmx120mmx155の最大サイズ近くで出力する場合は格子状に埋めておいた方が良いでしょう。
- 大きな平面部分は格子状で埋めていない場合、指で押すとペコペコ凹みます
ドレン用の穴を開けておく
中空の場合、出力すると中にレジンが閉じ込められてしまうので、レジンが抜けるように2か所に穴を開けておく必要があります。
- 中空部分にレジンが溜まらないように穴を開けておきます
- 出力する時の最初と最後2か所に穴を開けておきます
- それぞれ空気が入る穴とレジンが抜ける穴です
- 穴が1か所だとレジンが抜けません
- 穴の直径は3mm~5mmあれば大丈夫でしょう
- 穴は出力後ポリパテなどで埋めておきます
まとめ
中空で出力することによるメリットが多いです。3Dプリンタの機種やレジンの種類で設定も変わってくると思います。色々試して自分に合った方法を探してみてください。
中空部分を格子状に埋めるのはまだ試していないので、実際に試してまた記事にしたいと思います。