シリコンを型枠に流し込む1回目
粘土埋めした型枠にシリコンを流し込んでいきます。気泡が入らないようにしたり、気泡抜きを丁寧に作業していくことで丈夫で良い型が出来ます。まずは両面型の片面が完成します。
必要な量のシリコンを用意する
- 必要なシリコンの量はおおよそ以下の計算で出せます
- シリコンを流す型枠の大きさ縦x横x高さ(cm)=体積(cm3)=必要なシリコン量(g)
- 例を挙げると20x17x3=1020 片面で1kg缶を使いました
- シリコンは硬化剤を入れる前に良く攪拌しておきます
- 100均にあるシリコンのヘラなどを使うと良いです
- 真空脱泡を行う前提なら撹拌機を使うのもありです
- 電子はかりで必要な量のシリコンを測ります
- 透明のプラコップなどを電子はかりに載せて0表示にしてからシリコンを入れます
硬化剤を混ぜる
- ビンを良く振って攪拌しておきます
- 電子はかりで必要な量の硬化剤を測ります
- 紙コップなどを電子はかりに載せて0表示にしてから硬化剤を入れます
- 湿度や温度が高いと硬化が早くなります
- 夏場は硬化剤の量を少なめにしておきます
- シリコンによりますが、規定の半分の量の硬化剤を混ぜます
- 硬化時間が遅れますが気泡の抜けが良くなります
- Mrシリコーンの場合100:4の割合で硬化剤を混ぜるので1kgに対して20g混ぜました
- 硬化剤を少しづつ加えながら良く混ぜます
- 混ぜるときは空気がなるべく入らないように注意します
型枠に流し込む
- いきなり型枠に流し込むのではなくまずは使ったヘラや割りばしなどの棒を使って糸状に垂らしながら入れます
- 気泡がシリコンと原型の間に入らないようにするためです
- 全体がまんべんなく薄くシリコンで覆われたらエアブラシで吹き付けて気泡を抜きます
- 残りのシリコンをそのまま静かに流し込みます
- シリコンのヘラで容器にくっついたシリコンもすくい取って無駄なく入れます
- 流し込み終わったらさらにエアブラシを吹き付けて気泡をつぶしておきます
- 真空脱泡する場合はいきなり流し込んでも大丈夫だと思いますがまだ試していません
- 複製業者のRCベルグはそのまま流し込んでから真空脱泡しているそうです
片面完成
- 型を平らなところに置きます
- 水平儀を使って水平を出します
- 傾いていたら水平になるようにプラ版や適当な紙などを敷いて調整します
- 傾いた状態で硬化させた場合、型を合わせて固定する時に変形、レジン漏れなどの原因になります
- 完全硬化するまで8~12時間程置いておきます
- 容器やヘラなどに残ったシリコンを触って固まっているかチェックします
- 問題無ければ型もさわって固まっていれば完成です